日本草地学会誌
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研究報告
不耕起対応トウモロコシ高速播種機の開発
1.高速高精度種子繰出装置の設計試作と機能確認
橘 保宏川出 哲生志藤 博克平田 晃
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ジャーナル オープンアクセス

2014 年 60 巻 3 号 p. 200-205

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抄録

我が国で一般的な10-30a程度のほ場で効率的に作業でき,不耕起ほ場に対応するトウモロコシ用高速播種機に搭載することをねらいに高速高精度種子繰出装置(開発装置)を設計試作した。開発装置は,上下に重なり同軸同方向に回転する2枚の回転傾斜目皿(分離目皿と放出目皿)を持つことが特徴である。分離目皿は,外周に種子を1粒ずつに分離するセルを備え,放出目皿は,同じく外周に分離した種子を放出するポケットを備えている。飼料用トウモロコシの種子を供試し機能確認を行った結果,分離目皿は,種子貯留ホッパから1粒ずつ分離すること,分離目皿から放出目皿への種子の移動が円滑に行われること,放出目皿は,種子を開発装置の最下部からほぼ等間隔に地面に向けて放出することを確認した。市販のトウモロコシ播種機に搭載されている傾斜目皿式繰出装置(既存装置)と比較した結果,開発装置は,既存装置より繰出精度が高いことを確認した。

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© 2014 日本草地学会
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