日本草地学会誌
Online ISSN : 2188-6555
Print ISSN : 0447-5933
ISSN-L : 0447-5933
研究報告
アーバスキュラー菌根菌とミミズの共存が牧草の生育に及ぼす効果
小島 知子宮崎 あかね
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2015 年 61 巻 2 号 p. 83-92

詳細
抄録
土壌動物のミミズと植物の根の共生菌,アーバスキュラー菌根菌(AM菌)の共存による牧草生育への効果をみるため,異なる2種類のAM菌を用いてポット試験を行った。バヒアグラスを宿主植物とし,シマミミズ,およびAM菌はGigaspora margarita(試験1)またはRhizophagus irregularis(試験2)を用い,対照区(C区),ミミズ導入区(E区),AM菌接種区(M区),AM菌とミミズの接種区(M+E区)を設定した。栽培9週間目の植物の乾物重やリン吸収量および地上部の窒素吸収量は,G. margaritaの場合は,C区≦E区<M区<M+E区の順で高くなり,R. irregularisの場合は,AM菌の効果がみられ,C区≦E区<M区≦M+E区となった。したがって,AM菌の種による違いはあるが,AM菌とミミズが土壌中に共存することにより,単独で存在するよりも,バヒアグラスの生育や養分吸収に関して促進効果があることが示された。
著者関連情報
© 2015 日本草地学会
前の記事 次の記事
feedback
Top