2018 年 64 巻 2 号 p. 91-98
スーダングラスの不耕起栽培技術を開発するため,試験圃場および農家圃場において,耕起・不耕起栽培での収量の比較と不耕起栽培での雑草防除方法を検討した。その結果,試験圃場と農家圃場の双方において,スーダングラスの乾物収量は耕起栽培と不耕起栽培の間に差がないことが示された。また,耕起栽培と比べて不耕起栽培では収穫時の雑草量は増加するが,播種前にグリホサートカリウム塩液剤を処理することで,耕起栽培と差がない程度に雑草を抑制できることが明らかになった。次に,農家圃場における調査結果から,不耕起栽培の播種時における一連の作業時間は,慣行的耕起栽培の場合に比較して,23%短縮され,燃料である軽油消費量は68%低減できることが示された。