日本草地学会誌
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カブおよびルタバガの飼料生産の差異
千葉 弘見香川 邦雄臼田 純雄細田 友雄
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1961 年 7 巻 1 号 p. 32-35

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抄録

(1)カブとルタバガから飼料価並びに生産量の高い飼料カブを育成するための基礎資料を得るため,その収量と飼料成分の差異について調査した。(2)その結果カブはルタバガよりも個体あたりの収量は多いが耐病性,耐寒性に乏しいため欠株を生じやすくしたがつて単位面積あたりの収量はそれほど高くなく,収穫期の遅れるにしたがつてかえつて減少し,ルタバガの方が増加することが認められた。(3)飼料成分は地上部ではカブ,ルタバガの間には著しい差異はなく,地下部ではルタバガはカブよりも水分含量が少ないことから成分含量は概して高く,特に炭水化物では顕著であつたが,各成分ともその品種間差異は著しくなかった。(4)蛋白質,炭水化物の栄養収量は初期にはカブが高く,収穫期の遅れるにしたがつてルタバガの生産量が増大した。その生産構成は各品種とも初期には比較的葉部の占める割合が大で,収穫期の遅れるにしたがつて地下部の割合が増大したが種間及び品種間差異は認められなかつた。

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© 1961 著者
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