2019年に日本に侵入したツマジロクサヨトウの被害軽減のため飼料用トウモロコシの抵抗性の品種間差異を検討した。試験は2021年と2022年にそれぞれ4回の夏播き栽培で行い,市販品種50品種を供試して,ツマジロクサヨトウ被害程度を調査した。雄穂開花揃い後の調査では,葉では品種間に有意な差があり,調査時期間の被害程度にも相関があった。多重比較検定では有意な差がある組み合わせはなかったことから,供試した品種の中には大きな効果を持つ抵抗性は存在しないが,小さな効果の抵抗性の存在が示唆された。供試した品種を早晩性群ごとに分けて比較したところ,晩生・極晩生品種群は,他の早晩性品種群より被害程度が小さかった。雌穂でも同様の傾向があり,晩生・極晩生品種群から被害を軽減できる品種を見つけられると考えられた。