地理学評論 Series A
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伊能忠敬の地図作成過程における星測補正
野上 道男
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2023 年 96 巻 3 号 p. 251-257

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抄録

伊能忠敬は,導線測量の進行中に星測が行われると導線測量で得られた地図上の座標値(x, y)を星測の成果で補正した.星測で得られた緯度値は度法(緯度差1度=28.2里,大図上で101.52寸)によって座標値Yに換算された.しかし経度の観測はできなかったので,星測点の座標値XxY/yであるとする以外に方法はなかった.導線測量で得られた導線は,星測点(X, Y)付近で滑らかになるように,さかのぼって補正されたことがわかっている.星測による補正を受けた導線は連結接合され,大図の部分図となる.

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© 2023 公益社団法人日本地理学会
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