地理学評論 Series A
Online ISSN : 2185-1751
Print ISSN : 1883-4388
ISSN-L : 1883-4388
最新号
選択された号の論文の14件中1~14を表示しています
論説
  • 中川 清隆, 渡来 靖
    2025 年98 巻5 号 p. 273-293
    発行日: 2025/09/01
    公開日: 2026/09/01
    ジャーナル フリー

    都市気候学分野におけるパラダイムシフトと評されるSummersモデルは,風上側市街地端からのフェッチの増加に伴う都市境界層高度の漸増をうまく表現するが,都心を通過した後も都市境界層高度がけっして減少しないという問題点を有する.本稿は,その主因が冷熱源の欠如にあると判断し,水平熱拡散項および鉛直長波放射冷却を付加した新たな都市境界層熱収支モデルを提唱した.その結果,Summersモデルでこれまでよく議論された無限水平一様熱源分布では,風上側郊外の定常状態から市街地の新たな定常状態へのいわゆるステップ応答が発生するだけで,ドーム状の都市境界層やそれに伴う都市ヒートアイランドは形成されないが,非均一な水平熱源分布に起因する加熱に対する過渡現象と顕熱強制加熱応答が同時に発生すると,特定の気象条件や都市スケールの際に共振が発生して顕著な都市ヒートアイランドが形成されその位相が決定されることが明らかになった.

書評
記事
feedback
Top