抄録
東京を中心とした半径約30kmの地域における目最低気温分布の実態を把握し,都市気候学的卓場から解析した.該当地域内の区内気候観測所28地点の毎目の最低気温を用いて,冬期3カ月3年間の270枚の気温分布図を描き,これを分布のパターンに基づいて5グループに分類した.次に各々のパターンについて,雲量・風速・風向・気温・水蒸気圧の大きさ別の頻度分布を求め分布パターンと気象要素との関係を調べた.最後に都市内部の高温が最も良く発達するような天候状態について吟味した.結論として本論のまとめに挙げた諸結果が得られた.従来までに述べられてきた結果とほぼ一致するが,風速の影響については若干異なるようである.