地理学評論
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木曾川・矢作川流域の地形発達—現地シンポジウムにおける討論と今後の課題—
貝塚 爽平木曾 敏行町田 貞太田 陽子吉川 虎雄
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1964 年 37 巻 2 号 p. 89-102

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抄録

木曽川・矢作川流域には,第三紀~第四紀に形成された小起伏侵蝕面,河成あるいは海成の段丘面,断層地形など各種の地形がみられる.本文は,この地域でおこなわれた日本地理学会の現地シンポジウムでの討論をもとに編集した総合的報告である.ここには,木曽川・矢作川の段丘と濃尾平野東縁の段丘の対比,それらの形成過程や気候環境なども取上げられているが,主な論点は,むしろ鮮新世末の地層とその堆積面(土岐面・藤岡面),ならびに新旧いくつかの小起伏侵蝕面の形成環境・古地理・地形発達史などの問題にある.ほかに断層地形の形成時代などについても論じた.

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