地理学評論
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木崎湖における湖水の水温と流動について
堀内 清司安部 喜也小畑 浩
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1964 年 37 巻 2 号 p. 79-88

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抄録
著者等は1959年以来,木崎のような小さな湖の非定常流の動きを明らかにしようと数回の調査を行って来た.調査は水温,風向風速,湖流の示標として測流板の動き等について行った.
水温はサーミスターで風速はロビンソン風速計で,水の動きは 1, 3, 5, 7, 10, 15mの各深度に沈めた測流板の動きで各々測定した.
Figs. 3~5の各深度の水温分布を求め,これから水の流れを推定した.そしてこれを測流板の動きと比較検討して,次のような結論を得た.
卓越風は年間を通じて北風,南風であるがこれが非定常流の動きを決定する.夏季に於ては北風は南風よりも湖流に対して影響する所が大きいが,これは風速によるものではなくて湖周囲の地形によるものである.秋季の部分循環期では風による湖流は夏季よりも発達が悪い.
湖流の速さについては表層と躍層部分が小さいのに反して,両者の中間層及び躍層の下の層は可成り速い.
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