地理学評論
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東アジアにおける梅雨期の前線帯と降水量分布
吉野 正敏
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1965 年 38 巻 1 号 p. 14-28

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抄録
5月~7月の地上と850mb面の前線頻度・降水量分布図,雨期の開始および雨期の中で降水量の極大がでる時期の分布などについて考察した.その結果わかったことは次の通りである. 5月上旬・中旬は華南に中国の雨期の走りが現れる. 5月下旬至る東アジア明瞭な雨期が始まる. 6月下旬~7月上旬,日本に梅雨の走りがでる. 6月中旬に揚子江流域から日本に至る東アジアの明瞭な雨期が始まる. 6月下旬~7月上旬は雨期最盛期, 7月中旬は雨期の後期なる. 850mb面の前線帯は,雨期の初期は中国大陸上で緯度で2~6°だけ地上の前線帯より北にずれているが,本邦付近および東方洋上では位置的対応はない.雨期の最盛期は全般に2~4°だけずれている.これに対し,雨期の後期には,中国大陸で対応がなくなり,日本付近以東で2~4。のずれがみられるようになる.旬別降水量分布図では,5月から7月に至るまで,いつも本邦南岸沿いに帯状の降水量分布地域がある.雨期の開始および雨期の中で極大がでる時期ま北にずれてゆくが,極大値は北ほど小さくなる.したがって,降水量の極大値の出現と前線帯の推移とは平行しているが,降水量の地域的分布と前線帯の後とは平行していない.
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