地理学評論
Online ISSN : 2185-1719
Print ISSN : 0016-7444
ISSN-L : 0016-7444
38 巻, 1 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 赤木 祥彦
    1965 年38 巻1 号 p. 1-13
    発行日: 1965/01/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    関東地方のPediment, あるいはPediment状地形と呼ばれている扇山・百蔵山,妙義山,筑波山付近の山麓緩斜面を比較検討し, Pedimentとの関係を明らかにした.
    (1) 扇山・百蔵山の山麓緩斜面の背後急斜面は断層崖であり,緩斜面の部分は,桂川層とそれより新しい地層が,この地域の徐々な隆起と,雨洗およびsoil creep的な侵蝕営力の両者の作用をうけ形成された地形である.
    この面の形成時代は多摩面形成期から立川面形成期にかけてである.
    (2) 妙義山の山麓緩斜面はふるい火山斜面であり,緩斜面は中新統の侵蝕面である.この境に凝灰角礫岩が崖錐状に堆積したため,全体としてPediment状の地形となった.
    この面の形成時代は武蔵野面形成期である.
    (3) 筑波山付近の山麓緩斜面は背後急斜面の後退により形成された面であり,さらにこの面の形成後2段の扇状地が発達した.
    この山麓緩斜面の形成時代は,筑波山山麓以外は下末吉相当面形成期であり,上位の扇状地は武蔵野面相当面形成期,下位のそれは立川面相当面形成期である.
    (4) Pedimentは最大公約数的に「山地の平坦化の過程において連続的に現れる地形であり,山地を構成している岩石を截断して発達し,背後のより急な斜面との間に傾斜の不連続部のある山麓の侵蝕緩斜面」というべき地形であり,関東地方のこれらの山麓緩斜面のうち筑波山付近のそれはPedimentであるが,扇山・百蔵山と妙義山の山麓緩斜面はPedimentに似て非なる地形である.
  • 吉野 正敏
    1965 年38 巻1 号 p. 14-28
    発行日: 1965/01/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    5月~7月の地上と850mb面の前線頻度・降水量分布図,雨期の開始および雨期の中で降水量の極大がでる時期の分布などについて考察した.その結果わかったことは次の通りである. 5月上旬・中旬は華南に中国の雨期の走りが現れる. 5月下旬至る東アジア明瞭な雨期が始まる. 6月下旬~7月上旬,日本に梅雨の走りがでる. 6月中旬に揚子江流域から日本に至る東アジアの明瞭な雨期が始まる. 6月下旬~7月上旬は雨期最盛期, 7月中旬は雨期の後期なる. 850mb面の前線帯は,雨期の初期は中国大陸上で緯度で2~6°だけ地上の前線帯より北にずれているが,本邦付近および東方洋上では位置的対応はない.雨期の最盛期は全般に2~4°だけずれている.これに対し,雨期の後期には,中国大陸で対応がなくなり,日本付近以東で2~4。のずれがみられるようになる.旬別降水量分布図では,5月から7月に至るまで,いつも本邦南岸沿いに帯状の降水量分布地域がある.雨期の開始および雨期の中で極大がでる時期ま北にずれてゆくが,極大値は北ほど小さくなる.したがって,降水量の極大値の出現と前線帯の推移とは平行しているが,降水量の地域的分布と前線帯の後とは平行していない.
  • 高山 茂美
    1965 年38 巻1 号 p. 29-42
    発行日: 1965/01/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    表題の地域を流れる三本の渓流河川を対象として, 1959年8月~lO月の間,出水の都度,流送土砂礫の観測を実施した.その実測結果から各河川,各出水時における掃流力と掃流砂礫量との関係,掃流力と掃流砂礫量の大きさとの関係などを調べ,従来,主として理論的,実験的に求められてきた掃流砂礫量公式,限界掃流力公式の表わす関係との間に生じた不一致の原因を考察した.
  • 谷津 栄寿
    1965 年38 巻1 号 p. 43-46
    発行日: 1965/01/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
    誰かがある問題を指摘すると,それを一体どのようにして解決するのか,どのように取りくむべきかなど質問し,自分みずから考えようとしない大学院め学生達があることには驚愕した.ロックコントロールの問題が,等閑にされていないだろうかと発言したため,筆者は返答に多くの時間をさかねばならなかった.思想はみずから育てあげるべきである.本稿では世界的にあまりにも有名な人々に対して反論を試み,彼等の研究方法において到達できるであろう限界を示し,ロックコントロール理論の一つの研究方法を述べた.要は,地形をつくっている地表物質の物性の理解の仕方なのである.多くの読者からの,非難と批判とを覚悟して,筆者の意見をのべることにした.
  • 1965 年38 巻1 号 p. 47-54_1
    発行日: 1965/01/01
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
feedback
Top