抄録
鹿島海岸沖浜帯における浮遊砂の拡散係数の検討を行った.浮遊砂の採取は1968年6月~11月に捕砂竹を繰返し設置して行った.
単位時間当りの平均捕砂量qと海底からの高さyとの間には,q=ay-bの関係が得られたが,捕砂竹設置期間中の波の強さの平均値が大きいと,y<1mでqが急激に大きくなる傾向があるようにみえた.
しかし,捕獲砂の粒度組成と捕砂竹設置期間中の波とを検討した結果,捕獲砂の粗粒部が強い波のとき,細粒部が波の弱いときに捕獲されたとみることが妥当なようである.このように考えると,浮遊砂の拡散係数は海底面の影響をも考慮した式(8)の海水の運動量輸送係数とよく一致した.