地理学評論
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ハーツホーンからハーヴェイヘ
現代地理学の論理
松本 正美
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1976 年 49 巻 10 号 p. 655-668

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抄録
筆者は1975年の6月に Harvey の処女作“Explanation in Geography”(第15章まで)の邦訳を完了した.それを機会に,現代地理学め歴史と構造とを整理してみようとしたのが本稿である.我が国のこれまでの地理学史や地理学方法論は,地理学の「対象」や,それを取り扱う「方法」に関する議論に終始している.しかし,そのような「対象」や「方法」の論理は,「主体」の論理に先行されねばならない.本稿はその論理を「人間の人間化」と規定し,その論理を詳述するとともに,それをHartshorneからHarveyへの流れに沿って具体化している.人間が「生理的人間」から「知的存在」を経由して「志向的意識の主体」へと純化されるにつれ,その各段階にそれぞれの地理学が存在し,しかも人間の規定様式が地理学の内容を制約するのである.現代地理学の構造と歴史は,英文要旨の中に図表化しておいた.これらの認識が,地理学そのものを洞察する唯一の手段であると信じる.
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