ミャンマー産の琥珀を分析する機会を得たので、その分析結果を報告する。
琥珀といえばバルチック産やドミニカ産が有名だが、ミャンマー産の琥珀は古くから工芸品として日本に入っていたといわれている。ミャンマー産の琥珀の色相は赤色のものが有名だが、今回分析したサンプルは緑がかった黄色のものが多数を占めていた。
FT-IRの分析結果は、バルチック産やドミニカ産のものとは異なるデータが得られた。蛍光性も非常に特徴的で、赤い琥珀と緑がかった琥珀では異なる特徴を示した。
インクルージョンについても昆虫やその他特徴的なものが見られた。核磁気共鳴(NMR)では年代測定も行い、これらの詳細について発表する。