宝石学会(日本)講演会要旨
平成28年度 宝石学会(日本)講演論文要旨
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平成28年度 宝石学会(日本) 一般講演要旨
かつて製造された合成エメラルドについて
*林 政彦坂巻 邦彦安井 万奈山崎 淳司
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p. 10-

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抄録

はじめに
1980 年代には,我が国の京セラや 諏訪精工社(当時)などで製造された合成エメ ラルドが流通し,それぞれクレサンベールやビ ジョレーブという商品名を使っていたが,本発 表では,商品名を持たない合成エメラルドに ついて報告する.
特 徴
今回発表する合成エメラルドは,綺 麗な緑色を呈し,原石は六角柱状で ある.屈折率は,1.562-1.558.カラー・ フィルターで鮮赤色を示す.出願されている 特許によるとフラックス法で造られている.内部には Phenakite と思われる結晶を含む.この合成エメラルドのラマンスペクトルを測定したので紹介する.その他,鉱物学的な特性を報告する.
宝石鑑別にあたり
このエメラルドを鑑別する場合,屈折率の測定を行えば,天然エメラル ドと間違えることはないであろう.

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