宝石学会(日本)講演会要旨
2026年度 宝石学会(日本)講演論文要旨
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2026年度 宝石学会(日本) 一般講演要旨
新潟県糸魚川地域産ヒスイ転石の微量元素組成:化学組成と多様な色合いの関係、そして産地鑑別は可能だろうか?
*三浦 真, 佐藤 光, 桂田 祐介, 猿渡 和子, 任 杰, 小河原 孝彦, 竹之内 耕
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p. 6

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抄録

新潟県糸魚川地域で産出するヒスイは古来より日本人から重宝されてきた宝石としてよく知られている。産出量は少ないものの、現在の主要な産地であるミャンマー・グアテマラ産ヒスイにひけをとらない品質であり、現代でも人気の高い宝石である。

糸魚川地域産ヒスイはその地質学的な重要性からこれまで数多くの研究がなされてきた(e.g., Chihara 1958; Harlow et al., 2015; Miyajima 2016; Abduriyim et al., 2017)。しかし、糸魚川産ヒスイの緑・紫(ラベンダー)・青色等といった多様な色の発色メカニズムや、色合いと微量元素組成の地質学的な関係性については未だ不明な点が多い。そこで本研究では糸魚川地域で産出した主にヒスイ輝石・オンファス輝石からなるヒスイ試料24点を先ず色合いで分類した後、ラマン分光・紫外可視光を用いた分光分析、および LA-ICP-MS を用いた微量元素組成分析を実施し、比較検討した。

解析した試料は色合いで大きく、緑色系、青紫~紫色系、黒色の炭質物が多く含まれて黒色を呈するもの、白色から灰色系のグループに分けられる。中には様々な色が混在する試料もみられる。また緑色系ヒスイは鮮やかな緑色を呈するものと、やや色調が暗めの深い緑色のものがある。これらの異なる色合いのヒスイグループ間では構成する輝石種(ヒスイ輝石かオンファス輝石か)や微量元素組成・紫外可視光分析結果において明確に異なる特徴がみられる。

本発表ではこれら24点の試料の微量元素組成の解析結果と考えられる発色メカニズムと地質学的プロセス、そして近年需要が高まってきている“日本産”ヒスイの産地鑑別の可能性について考察する。

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