抄録
セラミックス修復物が長期間装着後に破折が生じた症例が報告されるように, 咀嚼による繰返し応力で生ずるセラミックスの疲労特性についての十分な検討が必要とされてきている. 我々はすでにCAD/CAM用セラミックス, キャスタブルセラミックスの疲労特性について報告した1, 2). 本研究では熱圧入セラミックスのEmpress2の疲労特性を明らかにする目的で2軸曲げ試験およびステアケース法を用いて疲労強度を求め, それらの値より疲労亀裂成長パラメーターを算出し, および報告したセラミックスの特性値と比較した.
繰返し疲労強度は, 繰返し回数の増加にともない減小したが, 必ずしも直線的関係ではなかった. 回帰直線の傾きより得られた疲労亀裂成長パラメーターの値は22.7であったが, 以前報告したセラミックスの値より小さかった.