抄録
前報1)まで, チタンの機械加工性の向上を目的として金, 銀, 銅, ニオブのいずれかを添加した2元系チタン合金を試作し, その研削性や機械的性質を調べてきた. その結果, いくつかの組成において試作2元系チタン合金が純チタンより優れていることが分かった. そこで, 添加元素を組み合わせて3元系チタン合金とすることで, 研削性と機械的性質のさらなる向上が期待される. 本研究ではチタンにニオブと銅を添加した3元系チタン合金を試作し, その鋳造体の引張強さと伸び, 硬さを調べて, 添加効果について検討した.
以上の結果から, 試作3元系チタン合金の引張強さは基本組成とした2元系チタン合金よりも大きくなった. Ti-18%Nb-2%Cuの引張強さは約860MPa, 伸びは約4%, 硬さは約330であった.