日本歯科理工学会学術講演会要旨集
平成14年度春期第39回日本歯科理工学会学術講演会
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第1日 一般講演(ポスター発表)
歯科用Ag-Pd-Cu-Au合金の摩擦摩耗特性に及ぼす腐食環境の影響
水本 登志雄新家 光雄福井 壽男
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p. 24

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抄録
Ag-Pd-Cu-Au合金は, 歯科用金属材料として広く用いられている。歯科用金属材料は, 臨床に供する際に口腔内環境で用いられるため, それ自身が口腔内環境から影響を受けると同時に, 口腔組織に対してさまざまな影響を与えている。口腔内環境下で, 歯科用金属材料と特に関わりの深い外的因子として唾液や咀嚼力などがあげられる。本合金が, 歯科用修復物として用いられる場合、だ液の作用により腐食を生じ, 金属イオンの溶出や破壊が促進されることがある。したがって, 口腔内環境は歯科用金属材料にとって過酷な環境である。また, 咀嚼力によって大きな応力が作用するため各種の腐食現象が共存する複雑な環境で修復物と対咬歯との間の摩擦によって破損·摩損をきたすため, 腐食環境中での摩擦摩耗特性について考慮する必要がある。そこで, 本研究では市販の歯科用Ag-Pd-Cu-Au合金に種々の熱処理を施し, 腐食環境中で摩擦摩耗試験を行い, 摩擦摩耗特性に及ぼす腐食環境の影響について検討した。
以上より, 摩擦摩耗試験の時間が短い場合, 腐食の影響は見られず, 本合金の摩擦摩耗特性には溶液の粘性が影響を及ぼしていると言える。
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© 2002 日本歯科理工学会
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