日本歯科理工学会学術講演会要旨集
平成14年度春期第39回日本歯科理工学会学術講演会
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第1日 一般講演(ポスター発表)
精確なMODインレーの作製方法
大熊 一夫
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p. 37

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抄録
外側性タイプと内側性タイプの混合であるMODインレーなる鋳造修復物がある。穴の開いたリングと吸水ポリマーを応用して、精確なMODインレーの作製を目的とする。開放度を変えた穴開きリングを作製し、吸水ポリマーを含んだシートでこの穴を塞いで、埋没操作を行う。吸水ポリマーにより練和泥の水分が取られ、混水比が小さくなり硬化膨張が増大する。リングの開放度により埋没材の膨張量と膨張する範囲が変化し、リング内で膨張の偏りが生じ、精確なMODインレーが作製可能となる。今回は、(1)吸水ポリマーを含んだシートが埋没材の硬化膨張に及ぼす影響、(2)クラウンのワックスパターンとMODインレーのワックスパターンを用いて、鍛造体の膨縮率を測定した。
〓かた練り(0.32)で練和した泥の上下に吸水ポリマーを含んだシートを置くと硬化膨張は1.9%となり、うす練りのシート無しの約2倍も増大した。〓穴の開いたリングと吸水ポリマーを用いることにより、鋳造体はX(頬舌)軸方向とY(近遠)軸方向で膨縮率が異なった(図1)。〓MODインレーの膨縮率から直交分解分散して、各X(頬舌)軸方向とY(近遠)軸方向における回帰式を求めた(図2, 3)。これらの回帰式により、使用するセメントの種類(被膜厚さ)を考慮した精確なMODインレーを作製することができる。
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© 2002 日本歯科理工学会
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