抄録
近年, 高輝度青色発光ダイオード(LED)を光源に用いた光重合照射器が開発され注目されている. しかし, 従来のハロゲンランプと比較して重合性にどのような影響があるかは未だ不明な点が多い. そこで本研究では, LED照射器とハロゲン照射器を用いて光硬化させたレジンの重合率を赤外線吸収スペクトル法(FTIR)にて計測し, さらに熱重量分析法(TGA)を用いて活性化エネルギーを算出することで, LED照射器を用いて硬化させたレジンの内部構造についての検討を行った.
今回の実験において, LED照射器を用いた場合, ハロゲン照射器と比較して光照射後の後重合の割合が高く, 物性的により架橋構造の強い内部構造を有する3次元構造体となったものと推察される. LED照射器においては後重合といった観点からも, その有用性について検討すべきと考えられる.