肺癌
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症例
多発し増大傾向を示した肺原発髄膜腫の1例
佐々木 啓介江川 博彌横山 尚子菅原 文博北口 聡一金子 真弓
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2013 年 53 巻 1 号 p. 12-16

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抄録
背景.髄膜腫の大部分は中枢神経に原発するが,稀にその他の臓器に発生することがある.今回我々は肺に原発した髄膜腫を経験したので報告する.症例.68歳,女性.4年前に検診にて胸部異常陰影を指摘され当科を受診した.CT検査では右S5に最大径12 mmの小結節を3個認めた.気管支鏡下に生検したが悪性所見は検出されなかった.その4カ月後のCT検査では陰影に変化はなく,その後は検診での経過観察となった.今回検診で再び胸部精査を勧められ当科を受診した.CT検査では上記陰影は20 mmに増大し,さらに結節数も増加し両肺に6個認められた.最大径の結節にCTガイド下針生検を実施し,組織学的ならびに免疫組織化学的に髄膜腫と診断された.CT検査で頭部に腫瘤を認めず,肺原発髄膜腫と診断した.結論.多発し増大傾向を示す肺原発髄膜腫を経験した.肺原発髄膜腫は稀であり,本邦での報告例の検討と組織発生について考察した.
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© 2013 日本肺癌学会
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