肺癌
Online ISSN : 1348-9992
Print ISSN : 0386-9628
ISSN-L : 0386-9628
症例
悪性黒色腫肺転移の2切除例
石橋 史博藤原 大樹高橋 好行飯田 智彦西原 弘治柴 光年
著者情報
キーワード: 悪性黒色腫, 肺転移, 手術
ジャーナル オープンアクセス

2013 年 53 巻 7 号 p. 850-855

詳細
抄録
背景.比較的稀な悪性黒色腫肺転移の2切除例を経験したので報告する.症例1.64歳女性.2004年に外陰部の色素斑を切除.悪性黒色腫(pT1aN0M0,stage IA)と診断され広範切除追加.術後化学療法は行わず経過観察されていた.2011年,健診にて胸部異常影を指摘され当科紹介.胸部CTにて右S2に径16 mm大の結節影を認め手術を施行した.術中迅速細胞診にて腺癌と診断され右上葉切除術+リンパ節郭清施行.術後病理検査で悪性黒色腫肺転移と診断された.症例2.74歳男性.2002年に左頬部の悪性黒色腫に対し拡大切除および左頚部リンパ節郭清施行(pT4bN0M0,stage IIC).術後化学療法を2コース施行された.2012年,胸部CTにて右S9に径16 mm大の結節影を認め当科紹介.悪性黒色腫の肺転移を疑い右肺底区域切除術+リンパ節郭清施行.術後病理検査で悪性黒色腫肺転移と診断された.いずれの症例も術後約1年再発を認めていない.結論.悪性黒色腫の既往例では,肺癌を疑った場合でもメラニン欠乏性の悪性黒色腫肺転移を鑑別診断に入れるべきであり,外科的完全切除が可能であれば良好な予後が期待できる.
著者関連情報
© 2013 日本肺癌学会
前の記事 次の記事
feedback
Top