肺癌
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症例
術後11年目に再発したALK融合遺伝子陽性肺腺癌の1例
磯野 泰輔湯浅 瑞希谷 まゆ子黒川 浩司西辻 雅西 耕一
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キーワード: 腺癌, 肺癌, ALK, 遠隔期再発
ジャーナル オープンアクセス

2018 年 58 巻 2 号 p. 99-104

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抄録

背景.非小細胞肺癌術後5年目までに再発を認めない例は予後が良好とされているが,anaplastic lymphoma kinase(ALK)融合遺伝子陽性肺癌では遠隔期の再発例が散見される.症例.56歳男性.45歳の時に右上葉切除術を施行され肺腺癌(pT1N0M0 Stage IA)と診断された.その後は再発なく経過していたが,術後11年目に血痰を自覚して受診し,胸部CTで切除断端の軟部影と右胸水を指摘された.気管支鏡による生検で腺癌が検出され,免疫染色ではALK陽性であり,初回手術の標本でもALK融合遺伝子を検出したことから肺癌術後再発と診断された.Alectinibを開始したところ腫瘍は縮小し,現在も治療継続中である.結語.ALK融合遺伝子陽性肺癌では術後の遠隔期再発に留意した経過観察が必要と考えられる.

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© 2018 日本肺癌学会
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