園芸学研究
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発育制御
‘カサブランカ’の輸入凍結貯蔵球の解凍・芽出し方法と定植時期が切り花品質に及ぼす影響
高野 恵子二宮 千登志笹岡 伸仁
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2002 年 1 巻 4 号 p. 275-278

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抄録
1.オランダ産‘カサブランカ’の長期凍結貯蔵球を切り花栽培に用いたとき,解凍・芽出し方法の違いが切り花品質に及ぼす影響を明らかにするとともに,定植時期と奇形花や葉の障害発生との関係を調べた.
2.定植時に2℃では3~4週間,5℃または8℃では2~3週間,12℃では2週間の解凍・芽出し処理を行うと,草丈が長く,花らい数が多く,より重い切り花が得られ切り花品質が向上した.また,このような芽出し処理中に花芽の分化が始まり,花房形成期に達するのが観察された.
3.9月1日から12月1日まで,半月毎に時期をずらせて12℃で2週間の芽出し処理を行った球根を定植すると,定植時期が遅くなるほど花らい数が減少し,10月中旬以降の定植では奇形花や葉の先端部が壊死する障害葉の発生率が増加した.
4.11月に芽出し処理した長期凍結貯蔵球の定植時の顕微鏡観察では,花が順に分化しなかったり,葉の先端部が透明化している症状が認められた.この結果から開花時に見られる葉や花らいの奇形化は,芽出し中の花芽分化時に起きていることが明らかとなった.
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© 2002 園芸学会
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