肺癌
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手術後長期生存肺癌症例の病理組織学的検討
とくに細胞型と間質細胞について
並河 尚二中林 正人三宅 信也東谷 喬伸新実 藤昭久保 克行
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1972 年 12 巻 1 号 p. 11-17

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抄録
われわれの教室で経験した肺癌症例は110例あり, 5年以上経過例は45例でそのうち生存は7例 (15.6%) であった. これら生存例7例について病理組織学的に検討してみた. 細胞型については扁平上皮癌の切除の良好な点が考えられ, また予後のわるい小細胞癌で1例の生存が得られた. CAT, SATは全例が低く, 間質反応に関しては一定傾向として全例に癌細胞巣に接する線維芽細胞の変性がみられなかった.
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© 特定非営利活動法人 日本肺癌学会
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