自治医科大学呼吸器内科
自治医科大学内分泌代謝科
自治医科大学病院病理部
1978 年 18 巻 4 号 p. 393-400
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われわれは肺小細胞未分化癌の1例を経験し, その胸水中のACTHの異常高値の成績に着目し, 癌細胞を含む胸水細胞成分を集めこの画分中に高値のACTH濃度を得, 異所性ACTH産生を生前に把握しえた. さらに剖検組織中の高濃度のACTHにより本症を再確認したが, 胸水細胞, できれば特異的に胸水より分離した癌細胞, を用いたACTHの検索は, 今後異所性ACTH産生腫瘍の生前診断の一つとして重視されるべきと考えられる.
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