肺癌
Online ISSN : 1348-9992
Print ISSN : 0386-9628
ISSN-L : 0386-9628
非観血的肺癌治療例における長期生存例の検討
坂本 廣子片上 信之李 英徹石原 享介岩崎 博信梅田 文一中井 準
著者情報
ジャーナル フリー

1986 年 26 巻 4 号 p. 373-379

詳細
抄録

本院で非観血的治療を受けた肺癌症例357例の内, 33例 (9.2%) が2年以上生存例で平均年令は66.9±9.75才であった.非観血的治療例の2年生存率は, S.48年~S.52年の3.8%に比較してS.53年~S.57年は12.4%と増加した.組織型別の2年生存率は扁平上皮癌11.0%, 腺癌9.3%, 小細胞癌8.6%, 大細胞癌6.1%であった.治療法別では腺癌を除くと放射線と化学療法併用の奏効例が多く, 扁平上皮癌ではBAIと放射線療法併用例が多かった.

著者関連情報
© 特定非営利活動法人 日本肺癌学会
前の記事 次の記事
feedback
Top