県西部浜松医療センター呼吸器科
県西部浜松医療センター胸部外科
県西部浜松医療センター病理
1986 年 26 巻 4 号 p. 445-451
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文献上, 稀とされる孤立性気管支乳頭腫の1例を報告する.症例は75才, 男性.再発性の肺炎症状を主訴に入院.左上葉気管支入口部に腫瘤を認め, 経気管支鏡的生検にて孤立性気管支乳頭腫の診断を得た.本症例は十二指腸潰瘍穿孔のため死亡した.剖検後組織学的検索で, 腫瘍基底部の腫瘍細胞に強い異型性を認め, 上皮内癌と診断された.非若年者に生じる孤立性気管支乳頭腫は, 癌腫の合併率も高いため, 可能な限り外科的摘除が必要であると再認識させられた.
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