肺癌
Online ISSN : 1348-9992
Print ISSN : 0386-9628
ISSN-L : 0386-9628
シスプラチン単剤にて腫瘍細胞の完全消失が認められた肺癌 (大細胞癌) の一例
横田 章神代 尚芳伊藤 正己金子 正山下 憲一
著者情報
ジャーナル フリー

1986 年 26 巻 4 号 p. 439-443

詳細
抄録

才男性, 左肺上葉原発の大細胞癌で胸壁に連続浸潤を認めた (StageIII-T3N0M0).シスプラチン単剤投与 (100mg/m2/回) 4回実施しpartial responseを示した.外科的補助療法として左上葉胸壁合併切除施行.切除標本内に悪性細胞は全く認められなかった.本例のように画像上はpartial responseであっても実質的には腫瘍細胞の完全消失が認められる例もあることが示唆される.

著者関連情報
© 特定非営利活動法人 日本肺癌学会
前の記事 次の記事
feedback
Top