肺癌
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非切除非小細胞肺癌 (臨床病期III A N2, performance status 0, 1) の予後
第28回日本肺癌学会総会 (1987年, 於大阪) シンポジウム “III期 (N2) 非小細胞癌の治療” における集計報告
古瀬 清行原 信之西脇 裕成毛 韶夫池上 晴通高橋 正治飯岡 壮吾仁井谷 久幌
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1989 年 29 巻 1 号 p. 1-7

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抄録
1981年より1985年末まで, 脚注に掲げる各施設で入院治療された非切除非小細胞肺癌のうち, 治療開始時臨床病期IIIA (N2), PS0~1の症例145例を対象に予後を検討した. 全例の50%生存期間は12ケ月であったが, 腺癌のそれは12.6ケ月で, なかでも最近2年間に治療された腺癌28例のそれは18.7ケ月であった.多変量解析によって予後因子を検討した結果, 予後に及ぼす影響の強さは奏効度, 性に次いでPSの順であることが示された.
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