肺癌
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同時性多発肺癌症例の臨床的検討
柴田 和男山川 洋右鳥居 敬水野 力正岡 昭
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1991 年 31 巻 1 号 p. 47-52

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抄録
肺多発癌においてはいまだ診断や治療に関する幾つかの間題が存在する. 我々は1989年10月までの期間に一側性7例, 両側性2例, 計9例の同時性肺多発癌を経験したので臨床的検討を加えて報告した. 多発癌の診断では諸家の基準を用いてもなお転移癌との鑑別困難な症例が存在した. 治療面では両側性多発癌に問題が多いが, 外科手術に化学療法や気管支鏡的治療を組合せることにより比較的良好な予後が期待できた.
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© 特定非営利活動法人 日本肺癌学会
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