肺癌
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肺門部多発扁平上皮癌に対する外科的治療の検討
丹羽 宏山川 洋右鳥居 敬浦上 年彦水野 力桐山 昌伸正岡 昭水野 武郎
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1991 年 31 巻 3 号 p. 343-349

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抄録
肺門部多発扁平上皮癌5例を対象とし, 外科的治療の意義にっいて検討した.1例が3カ所, 4例が2カ所に病巣を有していたが, 全例少なくとも1病巣は早期癌であった.また同時性は4例, 異時性は1例であった.同時同側性では全病巣の切除が可能であった.同時両側性では進行癌を切除し早期癌に対し非観血的治療を施行することにより, 予後の向上を図れた.3例中2例で早期癌の再発を認めなかった.異時性多発癌の1例は気管支形成術を用いた術式により切除可能であった.
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© 特定非営利活動法人 日本肺癌学会
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