肺癌
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肺癌患者における血清ラミニンP1, 7Sコラーゲンの臨床的意義について
中島 功雄阿部 庄作小倉 滋明渡辺 直巳須甲 憲明竹川 宏典国兼 浩嗣川上 義和
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1992 年 32 巻 4 号 p. 497-505

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抄録

健常者19例, 肺癌患者59例 (腺癌32例, 扁平上皮癌14例, 小細胞癌13例), 転移性肺腫瘍7例について, 血清ラミニンP1, 7Sコラーゲン濃度を測定した.小細胞癌患者のみで健常者より血清ラミニンP1, 7Sコラーゲン値ともに平均値が有意に増加し, 陽性率も高かった.腺癌, 扁平上皮癌患者では, 病期進行例で高値例を認めた.更に小細胞癌で治療によって測定値の変化を認め, 治療モニターとして有用となる可能性が考えられた.

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© 特定非営利活動法人 日本肺癌学会
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