肺癌
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肺扁平上皮癌におけるNeoadjuvant hyperthermiaとapoptosis
立花 秀一川上 万平中尾 圭一時津 浩輔佐々木 進次郎大槻 勝紀
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1998 年 38 巻 3 号 p. 241-247

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抄録

有効な加温を行い得たNeoadjuvant hyperthermia施行の胸壁浸潤型肺扁平上皮癌例において, 術後の病理組織学的所見からアポトーシスが疑われ, 温熱による抗腫瘍効果とアポトーシスの関連性を検討した. アポトーシスの同定にはTunel法を, アポトーシスの誘導因子としてFas抗原とFas ligandの発現を検討した. 有効な加温が行われた腫瘍中心部において, 壊死巣周辺部ではHE染色で, アポトーシスに特徴的な核クロマチン凝集を伴うNC比の小さい細胞が認められたが, この細胞の核はTunel法に強陽性であり, アポトーシスに陥った細胞と考えられた. 一方, 抗Fas抗体陽性細胞はviableな腫瘍部分に一方, 抗Fas ligand抗体は壊死巣のリンパ球に認められた. このことより, 温熱の殺細胞効果としてFas ligandを介するアポトーシスの関与が示唆された.

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