1991年から1992年にかけて ofloxacin (OFLX) を主にした多剤併用療法を行った14例 (再発LL 6、再発BL 1、増悪LL 1、治療抵抗・治癒遷延LL 2、消褪期LL 1、消褪期BL 1、未治療LL 1、未治療I 1) の臨床効果と長期追跡結果を報告した。治療終了後の効果は著明改善10例、改善3例、悪化1例であった。治療に関係しない死因で死亡した3例を除いた追跡調査では著明改善10例、改善1例であった。悪化例はクロファジミンとミノマイシンの併用で治癒した。重篤な副作用はみられずOFLXの長期にわたる有効性、安全性が確認された。この結果は日本ハンセン病学会のニューキノロン使用指針 (2006) を支持するものである。