高次脳機能研究 (旧 失語症研究)
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教育講演 3 : 失語―読字面
失語症の読み─臨床に向けて
水田 秀子
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キーワード: 読み, 仮名, 音韻失読, 語彙
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2011 年 31 巻 2 号 p. 191-197

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抄録
失語症における読みについて,まず簡単に認知神経心理学によるモデルを紹介し,日本語の文字 (漢字仮名) の特質を述べた。呼称と音読の類似点と相違点を述べ,また GPC の障害が音韻障害とは区別されるべきであることを指摘した。さらに,失語症訓練について,失語症の改善をめざす読みからのアプローチとして,漢字を媒体として意味と,仮名を介して音 (語彙音韻表象) へと結び付けることにより,文字・意味・音韻の表象を連合し「語彙」を成立させることの意義を述べ,仮名を積極的に導入することを提案した。また theory-based practice へ向けて,仮名を用いた聴理解や発話の訓練を紹介した。
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© 2011 一般社団法人 日本高次脳機能障害学会
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