高次脳機能研究 (旧 失語症研究)
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原著
軽度認知障害高齢者における手段的日常生活動作の量的および 質的制限:最軽度アルツハイマー病を通しての検討
大内 義隆石川 博康中村 馨中塚 晶博葛西 真理田中 尚文目黒 謙一
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2013 年 33 巻 3 号 p. 347-355

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抄録
軽度認知障害 (Mild Cognitive impairment;MCI) 高齢者における手段的日常生活動作 (Instrumental Activities of Daily Living;IADL) の量的および質的制限について調査を行い,さらに最軽度アルツハイマー病を通して検討した。 栗原市在住の75 歳以上の高齢者において,臨床的認知症尺度 (Clinical Dementia Rating;CDR) 0 (211 名) とCDR 0.5 (295 名) を対象とした。CDR 0.5 群のうち,最軽度アルツハイマー病は91 名であった。 量的側面についてはLawton IADL 尺度 (8 項目),質的側面についてはわれわれが作成した地域高齢者の質的 IADL 尺度 (27 項目) を用いて調査した。 CDR 0.5 群においては,CDR 0 群と比較し制限の割合が有意に高いIADL 項目は,Lawton IADL 尺度では4/8 項目,地域高齢者の質的IADL 尺度では25/27 項目であった。一方,最軽度アルツハイマー病群においては,Lawton IADL 尺度では 1/8 項目のみで,地域高齢者の質的 IADL 尺度では 19/27 項目であった。 すなわち,CDR 0.5 群においては,量と質の両面で IADL 制限を示すものの,最軽度アルツハイマー病群においては,質的制限のみを示すことが示唆された。
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© 2013 一般社団法人 日本高次脳機能障害学会
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