高次脳機能研究 (旧 失語症研究)
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シンポジウム I : 地域における失語症支援
失語のある人向け意思疎通支援者の養成と派遣
竹中 啓介
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2018 年 38 巻 2 号 p. 155-159

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抄録

  会話パートナー訓練 (conversation partner training: 以下 CPT) は, 失語のある人のコミュニケーションを支援する方法の一つである。CPT は, 失語のある人の対話者をコミュニケーションにおける重要な環境因子として捉え, 失語のある人の対話者に適切なコミュニケーション姿勢と会話技術の習得を図る。CPT は, これまでにいくつかの民間団体や自治体において行われてきたが, 厚生労働省は 2016 年度, 「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」の見直しに伴い, 地域生活支援事業における意思疎通支援事業の中に失語のある人向けの意思疎通支援者の養成と派遣を地方自治体の必須事業として新たに位置づけた。これは CPT を公的に行うための新しい福祉サービスであるといえる。
  本稿では, CPT による意思疎通支援者の養成の内容を紹介する。また, 2005 年度から失語のある人向けの意思疎通支援者の養成と派遣を推進している千葉県我孫子市の取り組みを紹介し, 今後の課題と展望を論考する。

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© 2018 一般社団法人 日本高次脳機能障害学会
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