高次脳機能研究 (旧 失語症研究)
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ワークショップ : 謎解き実践講座
この失語症状への対応は ?
高倉 祐樹中川 良尚橋本 竜作
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キーワード: 失語症, 錯語, 回復, 家族支援
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2022 年 42 巻 3 号 p. 316-320

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抄録

  臨床現場に出て数年の初学者にむけ, 失語症状に対する分析的な視点と, 失語症状の長期的な回復を考慮した視点から, 失語症者本人とその家族への対応について述べた。第 1 章では, 失語症状のメカニズムを推定し, 治療的介入の手がかりを得るためには, 数量的な評価 (正答数) だけでなく, 質的な評価 (誤りの特徴) が重要であることを解説した。第 2 章では, 病棟で受ける失語症者と家族からの質問に, どのように答えるのか, 専門家として寄り添いつつ, 納得を得るための対応について解説した。

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© 2022 一般社団法人 日本高次脳機能障害学会
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