人間生活文化研究
Online ISSN : 2187-1930
ISSN-L : 2187-1930
報告
「キャリア心理学セミナー」に関する授業研究 第2報
-学生評価から見た専攻コア・カリキュラムの教育効果-
西河 正行向井 敦子八城 薫古田 雅明香月 菜々子福島 哲夫加藤 美智子田中 優堀 洋元
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 2013 巻 23 号 p. 209-215

詳細
抄録

本稿は,社会人基礎力育成を目指す「『キャリア心理学セミナー』に関する授業研究」の第2報である.まず,育成するスキルと教育方法との関連を整理し,次に,現行カリキュラムの教育効果に焦点を当て,学生がスキル獲得をどのように認識しているかを調べた.昨年度卒業の4年生に実施した調査結果から,学生自身の評価を見ると,「論理的思考力」「協調性」「傾聴力」「責任感」などのスキル獲得についてはかなり満足度が高いことが分かった.一方,教員側から見て,将来にわたるキャリア発達のためには,特に,社会への主体的関与の重要性を,今後さらに学生に認識させていく必要性が明確になった.なお,今回の知見が他学年の評価とどの程度共通するかなど,本年度,現4年生から2年生に対する質問紙調査で明らかにしていく.

著者関連情報
© 2013 大妻女子大学人間生活文化研究所
前の記事 次の記事
feedback
Top