人間生活文化研究
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心理療法場面におけるセラピストの感情コンピテンスの発達過程
鈴木 理絵福島 哲夫
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2015 年 2015 巻 25 号 p. 330-333

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抄録

 セラピスト(以下,TH)の発達過程の中でも,心理療法場面で抱く感情に焦点をあて,感情コンピテンスの視点から,TH の発達過程を明らかにすることを目的とし,臨床心理士16 名にインタビュー調査を行った.逐語記録をグラウンデッド・セオリー・アプローチにて分析した結果,全部で10 カテゴリーが生成された.TH は『不全感』,『上手く頼れない』,『向き合えない』,『クライエント(以下,CL)に巻き込まれそうになる』状態から,『どうにかして対処』し,『救われるスーパーヴィジョン(以下,SV)』を経験してCL およびTH 自身の『感情に触れる』ことができ,CL との『関係の深まり』を得て,『二者関係からの理解』の視点も得られるようになる.そして『感情自己効力感の向上』がなされていくということが明らかとなった.また,TH は初めは感情コンピテンスがインコンピテンスな状態であるが,TH 自身の努力やCL やスーパーヴァイザーとの関わりを繰り返すことで、感情コンピテンスは発達していくことが明らかとなった.

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© 2015 大妻女子大学人間生活文化研究所
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