2017 年 2017 巻 27 号 p. 670-673
青年期女性を対象に,インボディと左右部位別インナースキャンを用いて,体組成を測定し測定値の差を検討することによって,左右部位別インナースキャン利用の可能性について明らかにすることを目的とした.2015 年,2016 年の 10 月に O 女子大学の学生 201 人(平均年齢±標準偏差: 20.1±0.6)を対象にインボディと左右部位別インナースキャンを用いて体組成を測定した.両測定法で測定された体組成指標である体重,体脂肪率,基礎代謝量,筋肉量,BMI を比較した結果,インナースキャンとインボディで測定された体重,BMI,体脂肪率,基礎代謝量,筋肉量の相関係数はいずれも高く,順位相関係数の P 値はすべて<0.001 であった.本研究の結果,インボディの使用が難しい疫学調査のフィールドにおいて多数の対象者から体組成を測定する場合に,左右部位別インナースキャンを用いた体組成値を指標として,栄養摂取状況,生活習慣,食習慣等の要因との関連を検討することが可能であることが示唆された.