2017 年 2017 巻 27 号 p. 658-662
保育士養成課程の必修科目である「保育原理」では,保育の思想と歴史的変遷が教授内容に含まれているが,教授内容は具体的に規定されていない.そこで,本稿では2016年から現在まで(2017年10月時点)の間に出版された「保育原理」のテキストの記載内容を分析し,戦前の幼児教育についてどのような事項を教授内容として掲載しているかを明らかにする.まず分析の前提として戦前の幼児教育について記載されている章及び節について確認し,続いて法令に関する記載について分析を行う.