人間生活文化研究
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報告
地域連携デジタル・ネットワーキングに関する研究
―平成29年度の「灰干しがつなぐ地域再生ネットワーク」の展開―
干川 剛史
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2018 年 2018 巻 28 号 p. 446-478

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抄録

 本稿では,熊本地震を契機にして「灰干しフォーラム」を中心に展開して行く「灰干しがつなぐ地域再生ネットワーク」を対象にして,東日本大震災被災地の南三陸町や気仙沼市及び熊本地震被災地の南阿蘇村などの地域で参与観察を中心とした現地調査を行い,その実態と課題を明らかにする.                そこで,まず,1.東日本大震災被災地の南三陸町「福興市」での「桜島灰干し」と「熟成たかはる灰干し」の宣伝販売による参与観察に基づいて被災地復興の現状を把握する.次に,2.参与観察と聞き取り調査によって「気仙沼灰干しの会」による「気仙沼フカの灰干し」(仮称)の商品化・事業化の進展と今後の課題を明らかにする.他方で,3.「平成28年 熊本地震」被災地の阿蘇地域における灰干しづくりによる地域再生の可能性について参与観察を通じて考察する.そして,4.震災被災地(気仙沼市・阿蘇地域)と火山災害被災地(高原町・都城市等)が連携して展開する「灰干しがつなぐ地域再生ネットワーク」の関係構造を「デジタル・ネットワーキング・モデル」によって描き出した上で,「地域連携デジタル・ネットワーキング」の有効性を検証し,被災地復興を含めた地域再生のためのよりよい地域連携の課題を提案する.

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© 2018 大妻女子大学人間生活文化研究所
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