人間生活文化研究
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理科授業におけるアクティブ・ラーニングによる課題解決学習
森近 利寿
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2018 年 2018 巻 28 号 p. 801-814

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抄録

 新指導要領に掲げられてるアクティブ・ラーニングはいつの世にも,自発的学習ということで文部科学省が形を変えて方針を指導要領の中で示したものである. この中で,「主体的な学び」「深い学び」「対話的な学び」ということになるためにアクティブ・ラーニングを用いることはとても大切であると述べられている. そこで,課題解決学習を行うことにより,この3つの条件を満たすような学びを行っていきたいと考えている. 課題解決学習には,「深い学び」と「対話的な学び」はできるが,「主体的な学び」がないと自分自身で課題を見つけていかないと課題解決学習には至らない. そこで,「深い学び」になるようにし,課題解決学習に至らなければならない. 学校では日頃より一斉授業により知識の押し付けになりがちであり,自分たちが課題をもちその課題を解決しようとする主体的な学びにかけたところがあるように思われる. また,主体的な学びを得るような課題解決学習を行えば,アクティブラーニングを行うことができると考えられる. 本稿ではアクティブ・ラーニングを行う上で,「教科理科」の授業を取り上げ,主体的な学びになるように課題解決学習を行い,それらの実践例を報告する.

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© 2018 大妻女子大学人間生活文化研究所
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