2020 年 2020 巻 30 号 p. 845-851
現在,レジ袋有料化など環境に関する注目度が高く,プラスティックゴミなどの生態系に及ぼす影響は大きい.温暖化や自然破壊など地球環境の悪化が深刻化し,環境問題への対応が人類の生存と繁栄にとって緊急かつ重要な課題となっている.環境をテーマとした単元で授業を行うことではなく様々な教科を利用し,合化授業を行うための教育課程編成を行い,アクティブラーニングに迫ることを目的とした.具体的には,ケナフという植物を環境の象徴と位置づけ環境教育による,各教科の合化授業として系統的な関りのある年間の教育課程編成を行った.その結果,ケナフという特別な植物を利用し,環境教育を行ったことで,生徒に環境に関することを印象付けることができた.また,生徒は年間の教育課程編成を行ったことにより環境を系統的な思考として捉えることができたと考えられる.