本研究では,学生がビジネスマナーを身につけることができる有効な教育法を探求すべく,筆者が担当した,キャリア教育の一環であるビジネス基礎科目「ビジネスマナー基礎」の授業内で行った知識教育と,実技指導を含む実践教育の効果を検証した.
検証の結果,客観的評価であるビジネスマナーテストと主観的評価である授業アンケートにおいて一定の授業効果を見てとることができた.また,客観的評価であるビジネスマナーテストの結果については統計的にも効果を実証することができた.
また,ビジネスマナーテストにおいて設定した5つの領域の能力(サービススタッフの資質,専門知識,一般知識,対人技能,実務技能)のうち,サービススタッフの資質,専門知識,一般知識の領域においては,比較的短期間で身につけることができること,対人技能と実務技能の領域においては短期間で一定の効果は認められるものの,サービススタッフの資質,専門知識,一般知識の領域よりも長期間にわたる指導が必要であることが示唆された.