人文地理学会大会 研究発表要旨
2009年 人文地理学会大会
セッションID: 102
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第1会場
近世における人為的な海岸砂丘の延伸
―和歌山平野の水軒堤防の構築の影響―
*水田 義一
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抄録

歴史地理学 和歌山平野は紀ノ川の堆積によって形成されたが、現在でも和歌山平野にはその形成過程を示すかつての海岸にあった砂丘が、3列存在していると看做されてきた。もっとも外側の砂丘-水軒浜の中央部は19世紀に石垣堤防が築かれている。県史跡に指定されている石垣堤防は、道路改修に伴ない、この3年間の発掘調査が行われた。砂丘の発達の悪い砂州の先端に、約1km築造されたことが判明した。全国的に例の少ない海岸の石垣堤防の建設の背景とその後の地形変化を考察する。

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